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代表メッセージ

皆さん、こんにちは。原丈人です。

 

私は20代からアメリカで考古学の研究を始め、考古学の資金を得るために、米国大学院在学中に起業し、ベンチャー・キャピタリストとしてビジネス活動をスタートしました。アメリカだけでなくイスラエルやヨーロッパ、アフリカなどでも事業を起こし、世界各国を回ってきました。

世界中の国々に実際に足を運ぶ中で、各国の歴史の中で培われてきた、文化や価値観、そして言語までが、グローバル化という流れによって、危機に瀕していることを痛切に感じています。

そして今や世界のあらゆるところで、格差の拡大や社会の分断が進んでしまっています。

 

これは、経済が成長することの代償なのでしょうか?

本来はそうではないはずです。経済が成長することとは、私たちや私たちの子孫が経済的にも精神的にも豊かになっていくことに繋がっていくべきものです。

しかし、そうなっていないのはなぜか?

それは「会社は株主のもの」と考える株主資本主義が浸透してしまったことに起因します。

 

もし会社が株主のものだとすれば、会社の事業は株主のために行われ、生み出した利益も株主だけのものです。さらに、株主は会社に対して、短期で大きなリターンを要求するので、利益を出すまで時間を要する研究開発などが蔑ろになり、結果として実体経済主体の社会から金融経済主体の社会に転換し、世界経済衰退に繋がるのです。

 

この状況を打破すべく、本来あるべき資本主義の姿として提唱したものが公益資本主義です。

会社は、株主や経営者のみならず、従業員や取引先、地域社会、ひいては地球環境などの「社中」全体と事業を通じて調和し、協力し合うことによって社会に貢献します。そして社会に貢献するからこそ、利益を生み出すことができます。つまり、「会社は社会の公器」であり、生み出した利益を「社中」に公正に分配し、社会の永続的な発展に寄与していく必要があるのです。

 

昨今、株主第一主義の見直しが進んできましたが、格差是正や健康な社会は未だ十分に実現出来ておらず、世界中で戦争や紛争、感染症、人口減、高齢化、エネルギーの確保、食糧の自給、円安・為替などの新たな問題が山積みです。これらの問題の解決の糸口は、公益資本主義が描く道筋上にあります。日本から公益資本主義を全世界に示し、日本が率先して世界の諸問題を解決する模範例を示せば、日本は世界が憧れる国になれます。是非私たちと志を共にし、この地球上で共に歩みを進めていきましょう。

アライアンス・フォーラム財団
会長 原 丈人

原丈人サイン
原丈人

原 丈人ご挨拶

原 丈人コラム

公益資本主義が切り拓く未来社会

2023年6月10日 22:00:00

公益資本主義が切り拓く未来社会

私はかねてより、「公益資本主義」の実現こそが次世代に対する責任であると考えてきました。利益のみを追求する経済から、社会全体の幸福を起点とした経済へ——それは思想ではなく、仕組みの再構築です。本稿では、その核心についてお話しします。

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著作情報

富める者だけの資本主義に反旗を翻す(新潮社)
富める者だけの資本主義に反旗を翻す(新潮社)
「公益」資本主義(文春新書)
「公益」資本主義(文春新書)
新しい資本主義 (PHP新書)
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21世紀の国富論(平凡社)
21世紀の国富論(平凡社)

メディア紹介実績

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