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ソーラー灌漑ポンププロジェクトを開始

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『技術を使って未来を変える』をモットーに活動している当財団はこのたび、
バングラデシュ地方部の農民を対象とした、ソーラー灌漑ポンププロジェクトを開始しました。
映像(youtube)を掲載しています。こちらをご覧下さい。

当プロジェクトは、株式会社地球快適化インスティテュート(TKI)と共同で
2012年1月から実施している、三菱化学株式会社が開発している薄膜軽量太陽光パネルの事業化へ向けたフィージビリティ・スタディ(F/S)の一環として行うものです。

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灌漑ポンプ開始式典の様子

現地パートナーの所有する農業用地に設置して、近隣農民の生活向上に役立つかを調査します。併せて、継続的な事業展開が可能かどうかというビジネス的な側面からも調査をします*。

注目すべきは、「薄くて軽い」というパネルの特徴を活かしたその設置方法です。軽く、持ち運びが可能であるため、サイクロン時のとりはずしや灌漑時期以外の他の製品への取付けが容易など、大きな可能性を秘めています。現在、パネルの支持は1本の鉄製ポールのみで行っていますが、その有効性が証明された際には、さらに竹などの強く耐久性があり、かつより軽量で安価な素材をポールの部材とすることを目指します。

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勢い良く水が流れ出しました

また、現在バングラデシュで普及している灌漑ポンプはディーゼルポンプが中心です。零細農家はポンプを所有する比較的裕福な農家から灌漑用水を購入しています。近年燃料費が高騰していることから、灌漑用水の価格も上昇しており、零細農家の家計を圧迫しています。ソーラー灌漑ポンプはディーゼルポンプの代替品として期待される有力な製品です。このプロジェクトが成功すれば、将来的に零細農家自身でもポンプを購入可能な仕組みづくりができ、所得向上効果も見込めます。

アライアンス・フォーラム財団は、革新的な技術を持つ日本企業を対象に、ビジネスとしての新たな市場開拓と、現地の社会課題解決を同時に達成できるような途上国進出支援事業(パートナーシップ事業)を今後も積極的に進めていきます。

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省スペース、薄膜軽量ならではの設置方法を実現

当財団のパートナーシップ事業では、現地のニーズ調査からビジネスモデル構築、さらには事業化に至るまで、単なるコンサルティングに留まらない、企業の信頼できるパートナーとなることを目指して活動しています。

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軽く、持ち運びが可能であるため、悪天候時の取り外しや灌漑期以外の他の製品への応用が容易です

パートナーシップ事業についてはこちらをご覧ください。

*本調査は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の実施する協力準備調査(BOPビジネス連携促進)に採択されました。すでに昨年9月より、バングラデシュ国農村部の無電化家庭に対し、薄膜軽量パネルを使用した住宅用太陽光発電システム(SHS)を導入して経過を観察しています。ソーラー灌漑ポンプはそれに続く第二弾のプロジェクトです。
実績についてはこちらをご覧ください。