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ムニュンブエ地区での栄養研修

こんにちは! アライアンス・フォーラム財団 栄養士の太田旭です。
無事、ザンビア共和国の南部州Gwembe郡Munyumbwe地区と首都ルサカでの合計1か月に渡る出張を終え帰国しました。
今回は7月22日の日記で告知した通り、Munyumbwe地域クリニックのボランティアスタッフを対象に実施した栄養研修の様子を投稿したいと思います。

Munyumbwe地域クリニック
※Munyumbwe地域クリニック(AFF太田と看板、右奥がクリニック)

●研修テーマは、母乳育児
完全母乳育児を希望する母親の中で、母乳育児推奨期間を途中で断念してしまう人が多いということが2014年AFF実施の調査により判明しました。
この課題に貢献すべく、今回はザンビア共和国の乳児保健栄養国家戦略となっている1000日計画(The First 1000 Most Critical Days Programme)の内容に沿いながら、AFFらしさ満載の栄養研修を設定しました。完全母乳育児の推進に関する知識と技術の向上を目的の軸に、楽しく学び・楽しく伝える技術の向上や、視聴覚的教材の有効性を実感してもらいたいという願いが込められています。

左写真:グループワークで作成したポスター、右写真:ディスカッション中の様子
※:グループワークで作成したポスター、右:ディスカッション中の様子

●研修のカリキュラムは、無理なく楽しく♪
クリニックのボランティア達はみんな無給ボランティアにも関わらず、クリニックの運営には欠かせない大変働き者な方々です。

1日目:まず最初にボランティア達が<1>日頃クリニックで質問されて困ったこと、<2>対応に悩んでいること、<3>どんな困りごとを地域のお母さん達が抱えていると思うか、などトークセッションをしながら大きな用紙に書き出していきました。そして、今回の研修テーマに挙げられた母乳育児に関する内容を含む全ての書き出された事項について、考えられる原因と、その対応策を1つ1つ全員で確認していきました。
左写真:授乳法デモンストレーション練習の様子、 右写真:授乳法の間違い探しゲーム中の様子
※左:授乳法デモンストレーション練習の様子、 右:授乳法の間違い探しゲーム中の様子

二日目:初日に挙げられたボランティアの疑問などを補完できるよう、より技術的な内容で学べるようなカリキュラムを設定しました。二日間ともグループワークやゲームなどアクティビティを多く取り入れ、視聴覚的教材を活用しながら楽しく学べるよう工夫をしました。笑い声が飛び交いながらも、みなさん真面目に研修に取り組んでいました。

●5歳児未満健診にて、デモンストレーション
左写真:総勢75名の母親達に劇を披露中の様子  右写真:劇実施直前の最終打合せの様子
※左:総勢75名の母親達に劇を披露中の様子  右:劇実施直前の最終打合せの様子

ボランティア全員がすごく頑張ってくれました!情報量が非常に多く今後工夫が必要であると感じたものの、研修課程で学んだことを漏れなく伝えたいという意欲と志が見られ総合的に大成功であったと思います。情報量については来年実施予定のAFF栄養指導論研修カリキュラムの学びから調整ができるように導けたらと思います。

●アンケートの結果に喜びが込み上げる
2日間に渡って行われたデモンストレーションですが、実はその最後に参加してくれたお母さん達にアンケートをお願いしました。その結果、通常よりも長い栄養教育時間ではあったものの、なんと総勢115名全員がこの様な栄養教育をまた受けたいと答え、わかりやすい栄養教育であったと答えてくれました!

左写真:AFF研修修了証書授与中の様子、右写真:ボランティアとの集合写真
※左:AFF研修修了証書授与中の様子、    右:ボランティアとの集合写真

私の初ザンビア共和国出張は終了致しました。あっという間の1ヵ月間でしたが、ザンビアの人や食べ物が大好きになりました。日本へ帰国後はAFFの優秀なインターン達にザンビアの話を沢山したいですし、覚えたザンビア料理を早くみんなに振る舞いたいです。

また遠からずここザンビアへ舞い戻ります!!

以上、手の甲だけザンビア焼けした太田旭でした。