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番外編:ブータン王国への短期出張

クズザンポーラ!
・・・
・・・
ゾンカ語です。
・・・
・・・
ブータンの公用語で、「こんにちは」という意味です。
文末に「ラ」をつけると丁寧な表現になります、はい。
アッサラーム・アライクム。バングラデシュ在住の本村です、こんにちは。

8月30日(日)~9月5日(土)の7日間、ブータンに海外出張してきました。今回のバングデシュ日記では番外編として、印象に残ったブータンのあれこれと、ブータン短期出張での仕事の内容を簡単にお伝えしたいと思います。

ブータンの農村と都市の様子
※どこか懐かしさを感じさせる、棚田もある農村風景      ※首都ティンプーのBhutan Kitchenから望む都市風景

実は、バングラデシュとブータンは近いのです。空路なら、ダッカから、山間部にある世界で一番着陸が難しいと言われるパロ空港まで1時間ちょい。バングラデシュまで遊びに来てくれる奇特な友達たちに、ブータンにいつ行くか?今でしょ!(古い)と提案したいぐらい。位置的には。

ところがどっこい、お予算的には、一般的な観光客は「公定料金」として、一名一泊200USドルから250USドルかかります。公定料金には、宿泊費、三食の食事代、交通費、英語ガイドの費用などが含まれます。悩みどころですが、それだけのコストを払っても、訪れる価値がブータンにはある、というのが私の結論です。

左:国王夫妻の写真、右:ブータン料理  
※至る所で見かける、ワンチュク国王夫妻の看板       ※たっぷりの唐辛子をチーズで煮込んだエマダツィ

日本では、「幸せの国」として知られるブータン王国。
総人口は約75.3万人(2013年:世銀資料)。一方、バングラデシュ首都ダッカの総人口が約1,464万人(Wikipediaより)なので、ブータン全土には、一国の首都ダッカの19分の1ぐらいの人口しかいないわけです。ちなみに、日本との比較でいうと、ブータン人口は島根県と同じ規模で、面積は九州とほぼ同じです。

左:野良犬 右:ティンプーにあるナショナル・メモリアル・チョルテン 
※殺生をしないために、ブータンは野良犬天国       ※ティンプーにあるナショナル・メモリアル・チョルテン

さてさて、今回の短期出張の目的のひとつは、当財団が株式会社ハルカ・インターナショナルと共同で実施してきたJICA「日本の有機きのこ栽培技術導入による小規模農家の生活向上事業準備調査(BOPビジネス連携促進)」の「開発効果 / JICAとの連携」担当団員として、ベースライン調査を行うというものでした。調査方法としては、他記式(調査者が聞き取って記入する)の質問紙調査を選び、首都ティンプーと、空港があるパロの小規模農家10世帯を対象にしました。同調査は、他の日本人調査団員と、ゾンカ語と英語の通訳を務めてくれた、王立きのこセンター(NMC: National Mushroom Center)の女性職員と実施しました。質問紙の内容としては、性別や年齢などの基礎情報に始まり、きのこを含む農産物の種類・収穫量・収入、支出、きのこ栽培に必要な資材の調達先や料金などを聞き取りました。

左:通訳の女性、右:きのこ農家の女性
※通訳を務めてくれた、王立きのこセンターのDechen      ※お話を聞かせてくれた、きのこ農家の女性のひとり

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※質問紙調査で訪れた農家で出して下さったビッグ胡瓜     ※質問紙調査の途中で出会った、小規模農家の子供

基礎情報を問う質問のなかで、ブータンらしく作ったのが、結婚ステータスの回答選択肢でした。というのも、ブータンは一夫多妻制だからです。調査の実施時には、結婚していると答えてくださった後に、「では、奥さんは(旦那さんは)何人ですか?」と聞くと、みながくすりと笑ってくれました。実際には、複数の妻を養える経済力のある一部の人以外、たいてい奥さんはひとりとのことですが・・。

個人的に、ブータンで本当に印象的だったのは、花々の鮮やかさです。どうしてこんなに奇麗に、弾けんばかりに咲けるんだろう・・と思わずにはいられませんでした。最後に、ブータンで撮った花々の写真を皆さんにお送りして、今回のブログの締めとさせていただきたいと思います。

左:鮮やかなひまわり 右:ピンク色のバラ
※ブータンに着いて、最初に目に飛び込んできた向日葵    ※はちきれんばかりに咲いていた、鮮やかな色の薔薇

左:ピンクの朝顔、右:深紅のボリューム感のある花  
※早朝の散歩の途中で見つけた、ブータンの朝顔      ※深い赤にノックアウトされそうな、名称不明の花

最後に・・・カディンチェラ!(ゾンカ語で、ありがとう)

活動内容、学びのまとめ (インターンより)

村の人達と記念撮影

アッサラーム・アライクム!
初めまして、今年の二月からアライアンス・フォーラム財団でインターンをしている生駒啓です。
この日記ではバングラデシュ滞在中に感じたことや受けたカルチャーショックを思うままに記述し、活動内容以外にも珍発見等をお伝えいたします。

今回、一週間という限られた期間の中私に与えられたタスクは、とある案件の立ち上げのためバングラデシュにて食生活や衛生環境に関わる必要な現地の情報を取得し、東京本部に報告することでした。

8月23日午後9時30分、ダッカ空港に無事到着しOn Arrivalのビザを取得後、到着出口を出るとアライアンスの紙を持ったシニアマネジャーのNabiさんが待っていました。前回の日記にも紹介されていましたが、ダッカの交通渋滞は他の開発途上国の都市(ヤンゴン、バンコク、ホーチミン)に比べても非常に悪く、空港から7km離れたダッカ事務所に辿り着くまでに1時間弱。早速気がついたことは、夜であるとは言え、街中で女性があまり出歩いていないということ。人口の9割がイスラム教であるバングラデシュでは一般家庭の既婚女性は家にこもって家事をするべきだという考えが浸透しており、学生や労働者といった特定の女性のみが外出しています。

翌日のお昼ご飯にはメイドさんのお得意料理ダルを頂きました。ダルとは豆(ヒラマメなど)を挽き割って煮込んだ食べ物であり、パキスタン、インド、ネパール、スリランカといった南アジアの地域では主食と見なしている場所もある代表的な料理です。隣にある野菜の正体は未だに不明だそうです。
バングラデシュの料理ダル

そして3時過ぎ、仕事の合間に本村さんが連れて行ってくださったその先は。。。

バングラデシュのお茶屋さんチャドカン
チャドカン。(お茶屋さん)
国民的な飲み物であるチャー(紅茶)やお菓子、果物、煙草を道端に広げて売っていました。チャーには色々なアレンジをすることができ、ジンジャーやレモン、コンデンスミルクを入れて飲む人も沢山います。最も一般的なチャー(一杯およそ5タカ≒8円)を頼み、最初の一口、、、めちゃくちゃ甘い!!
後日気づいたのですが、お願いしない限り基本的にはチャーを頼むとミルクと砂糖たっぷりのものが出てきます。また、数日間現地の人たちと共に過ごして気づいたことはバングラデッシュの人たちは甘いものが大好きな国民だということと、現地スタッフのナビさん曰く、バングラ人は三度の飯よりも会話を交わすことを好み、チャーを片手に道端に立ちながら何時間も会話を楽しむということです。

そのよく見る光景がこちら。
お茶を飲みながら会話をする人たち

バングラ生活三日目は早朝に起床し、今回のメインミッションであるヒアリング調査の実施場所である地方都市に移動を開始。ダッカからは車でおよそ6時間。ただ先述の通り、ダッカは世界一を競うほどの交通渋滞の問題を抱えているため、大幅に走行時間が変動することは日常茶飯事です。

午前10時、途中下車し朝食を摂ることに。この日の献立は屋台で捏ねて焼いて作ったナン、あちらこちら走り回っている鶏の卵を使ったオムレツ、隣でモーモー鳴いている牛から絞ったフレッシュな牛乳を加えたお決まりのチャー。いろんな意味で新鮮でした。
売店の様子

自由に歩き回る鶏

滅多に外国人を見かけることがないダッカでしたが、都市を離れれば離れるほど外国人は村人たちにとって珍しい存在であり、自分が徐々にエーリアン化していく様を実感しました。ベンチに座って地球の歩き方を読んでいると一人の男性が隣に座ってきました。この時は現在地を把握していなかったのでここはどこかと尋ねると優しく教えてくれました。バングラデシュにいて言語の壁はだいぶ高く感じましたが、ジェスチャーや簡単な単語を並べるだけで通じ合えるのは素晴らしいと再び実感した瞬間でした。

地球の歩き方を手に説明してくれる親切な人

街並み

その後、周りの風景をカメラで撮っていると、10メートル先から子供たちが警戒しながら徐々にこちらに近づいてきました。話しかけると興味津々にカメラを指さし、ベンガル語で何か言葉を発しました。写真を撮られたいのか自分たちが撮りたいのかよく分からなかったので彼らを撮ることに。

エク、ドゥイ、ティン(1、2、3) パシャ

緊張した様子のバングラデシュの子どもたち

真顔。
恐る恐る、撮った写真を子供たちに見せると笑っていました。

自転車に乗る人

再び、移動します。

今回、私はバングラデシュ南西部の農村にてとある案件実施のために裨益者を含む家庭の母親を対象に個人・グループインタビューを行い食生活や衛生状況を把握するためにやってきました。
村の様子
野良仕事をする村の人達
移動式売店と古い建物

先ずは、宗教、子供の年齢別にグループを作ってもらい集団インタビューを行いました。今回は渡航前にアライアンスのスタッフより現地食生活や栄養に関わる事前レクチャーを受けていたのですが、いざインタビューを始め、後悔したことは事前に学んだ授乳指導や栄養に関する基礎知識が頭に入っていなかったということです。言うまでもありませんが、ただリストアップした質問を一つ一つ聞くだけでは十分な情報を取得することは出来ず、如何に一つの質問に対する答えから話を広げて情報を引き出すかが重要であると気づかされました。現地の栄養士と通訳者のサポートによって幸運にも必要な情報は得ることが出来ましたが、再び言語と文化の壁から生じるミスコミュニケーションや誤解を痛感しました。また、MITの経済部教授Abhijit BanerjeeとEsther Dufloによって書かれたPoor Economics(和タイトル:貧乏人の経済学 – もういちど貧困問題を根っこから考える)を読んで以来、途上国でよく見られる栄養不足による貧困の負の連鎖は実は存在しないかもしれないという筆者の主張に疑問を抱いてきました。今回調査した村は比較的に恵まれた地域であり、ほんの一部の調査結果からしか判断はできませんが、収入の高い家庭ほど栄養に関する知識が豊富であり、そのため健康に育つことが出来る子供はまともな教育を受け、安定した職業に就き、家庭を養うといった好循環は存在すると強く感じました。さらには、教育機関や医療サービスといった基礎インフラへのアクセスは必要不可欠であるが、正しい知識やサービスを提供できなければ単なる「箱作り」は無意味だということを改めて認識しました。
調査に協力してくれた村の人たち
村の人達と記念撮影
村の人達とお母さんに抱かれる子ども

これまで私は、アフリカのガーナで草の根レベルの支援活動に携わったことや日本国内のNGOと関わる機会がありましたが、BRAC、グラミン銀行をはじめ、NGOやマイクロファイナンス機関が開発の担い手として活躍しているNGO大国のバングラデシュで活動現場を肌で感じることができたのは大変貴重な経験でした。今回調査を支援してくれたNGOは住民によって設立され、経済ではなく社会開発に重点を置き、教育分野に力を入れてきました。アウトサイダーによる従来の慈善型開発は現地ニーズの理解不足、プロジェクトの持続性の乏しさ、住民の自立の妨げといった問題点が挙げられましたが、そのような問題点を克服するために住民自身の参加とエンパワーメントを重視してコミュニティー開発を行ってきたこのNGOの受益者の領域が広く、その恩恵は公平に分配されているということを実感しました。
第二次世界大戦後から1970年辺りまでの国際協力のメインプレイヤーは主に国際機関、各国政府でしたが、先進国から途上国への支援という形のトップダウンアプローチからNGOや民間の役割が急激に増したことによって参加型開発が重視されるようになり、ボトムアップのアプローチがとられるようになりました。開発のフィールドにおいてOne-size-fits-allの政策や解決策はなく、トップダウン、ボトムアップアプローチそれぞれにPros and Consが存在するため、どちらの援助方法が効果的かという質問ではなく住民のニーズや状態を把握し、如何に多様な開発アクターを巻き込み二つのアプローチをバランスしてプロジェクトを実施するかということを常に考えるべきであるということに気づきました。

今回の一週間のインターンシップの機会を得て、今まで触れることのなかった慢性栄養不良に関する知識が増え、問題意識が高くなり、何よりも現地NGOによる社会開発の最前線での活動を肌で感じることができたのは大変貴重な経験でした。安定した経済成長を維持しているバングラデシュの今後は非常に興味深く、是非また何年後かに戻ってきたいと思います。

最後に、一週間の間大変お世話になったドライバーのアラウディンさん、シニアマネジャーのナビさん、カントリーマネジャーの本村さん、本当にありがとうございました。
現地スタッフと記念撮影

交渉中の現地駐在員
※深夜にCNGのドライバーに値段交渉をしてくれている本村さん

カルチャーショックとアラウディン

アッサラーム・アライクム!もう覚えていただけましたか?イスラム教徒の方々への挨拶の言葉ですよ(実は、ベンガル語ではなくアラビア語)。
バングラデシュ事務所カントリーマネージャーの本村です。

さて、突然ですがクイズです。長崎といえば、長崎ちゃんぽんですよね。では、ダッカといえば?

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答えは交通渋滞!!(料理じゃないんかいというツッコミはさておき)。
去る2015年6月16日にダッカに着任した時、当事務所の運転手さんのアラウディンがジャムジャム言っていて、一瞬なんらじゃらほいと思ったのですが、Traffic jam(英語で交通渋滞の意)のことだったんですね。本日は、交通渋滞に関連して、私がダッカ赴任後に受けた数少ないカルチャーショックと、当事務所の運転手さんをご紹介します。

バングラデシュの首都ダッカで働く外国人にとって、関係先とのアポイントメントの時間設定は、非常に頭を悩ませる仕事のひとつだと思います。なぜなら、交通渋滞による時間のロスをどれくらい見積もったらよいか、事前に読めないから!ひとたび車で外出をすれば、リキシャにバスにCNG(シー・エヌ・ジー、圧縮天然ガスを使用)、リキシャバン(リキシャに荷台がついた乗り物)にリグナ(一度に14名乗車可能な小型バス)、富裕層を中心に増えている自動車、そして近年特に若者達の間で人気を集めている自転車や二輪車が、我こそ先にと縦横無尽に走り回り、世界最悪とも言われる交通渋滞を作り上げています。街に信号は少しはありますが、交通整理をする警察官の方々が大忙しです。

左写真:駐輪されている二輪車、右写真:バスの運転手さん
    ※二輪車市場はインドメーカーがリードしている           ※お髭が立派なバスの運転手さん

左写真:走行中のCNGを後ろから撮影、 右写真:レトロな自転車    
※主に中間層以上が利用するCNG(シー・エヌ・ジー)      ※レトロな自転車。若者にはマウンテンバイクが人気。

ダッカの交通渋滞への対処方法としては、私の場合は、最低30分くらいは移動時間を多く見積もります。例えば、アポイントメントが朝10時からの場合、車での移動に1時間かかりそうなら、8時半には事務所を出ます。それくらい早く出ないと、安心して車内で新聞も読めません。雨が降ってきたりすると、更にリスクは高まるからです。

と、ここでちょっとしたカルチャーショック。というのは、これは別の方のアポイントメントに同行したときの話ですが、交通渋滞が原因でアポイントメントの時間に30分ぐらい遅れても、先方はあまり気にしている様子がないのです。もちろん、交通渋滞にはまって、アポイントメントに遅れそうだとわかった時点で一報は入れるのですが、どうも皆さん、ダッカは交通渋滞がひどいので、相手がアポイントメントに遅れるのは織り込み済みのようなのです。

とはいえ、アポイントメントに遅れないほうがいいのは、当然のこと。ここで、当事務所のスーパー運転手さん・アラウディンを紹介します。

 運転手のアラウディン氏と愛娘アリブ         
                     ※アラウディンと愛娘アリブ

いま40歳の彼は、バングラデシュ南部の港町ボリシャルの農村部出身。5歳になったばかりの愛娘アリブを含む家族を残し、ダッカで単身赴任しています。英語でもコミュニケーションが取れる彼は、ボリシャルで患者や遺体を搬送する救急車を運転していた経験もあります。基本的に安全運転でありながら、ダッカの裏道もよく把握していて、住所を渡せば、目的地まで最短距離で我々を運んでくれます。また、記憶力が非常に良く、一度行った場所はルートを大抵覚えています。結果として、交通渋滞に時折は巻き込まれながらも、私や関係者を安心してアポイントメントに間に合わせてくれるというわけです。

我々の駐在員生活は、アラウディンのような優秀なスタッフたちに支えられています。家族から離れて頑張る彼のためにも、彼の家族のためにも、私も頑張らねば。ではまた次回!

バングラデシュ・マイクロファイナンス・インターンシップ研修

アッサラーム・アライクム。アマール・ナーム・モト。
いきなり私も勉強中のベンガル語で始めてしまいましたが、
皆さん、ケモナ・チェン?(How are you?)アマール・ナーム・○○は、私の(アマール)名前は(ナーム)○○です、という意味です。モトは、私、本村のニックネームです。

アッサラーム・アライクムは、英訳するとPeace be upon you、和訳すると「あなたに平和がありますように」という意味で、便利な挨拶の言葉です。こんにちは、もしくはこんばんはという意味で、イスラム教徒の方々に使います。イスラム教徒以外の、仏教徒、キリスト教徒、ヒンディー教徒などの方々には、「ノモシュカール」という言葉を使います。ですので、読者の皆さんがイスラム教徒の方でなければ、冒頭の私の挨拶は間違いです。すみません(笑)。

さて、今回のブログは、弊財団が9月6日(日)~12日(土)にバングラデシュ北部ボグラをフィールドに、現地NGO・テンガマラ婦人協会(以下TMSS)と協働で企画している「バングラデシュ・マイクロファインナンス(以下MF)・インターンシップ研修」のご紹介です。もとい、熱烈宣伝です(笑)。コースパンフレットは弊財団ホームページのトップページにもリンクを既に掲載していますが、バングラデシュ側でTMSSと力を合わせて、皆さんの学びを応援する現地事務所の立場から、本研修の特徴(ウリ)を、美味しいベンガル料理のごとくスパイスを加えながら述べてみたいと思います。

北部ボグラの田園風景と農村部の風景
※北部ボグラの田園風景                   ※北部ボグラ農村部の風景

【本研修の特徴】
・その1:事前研修で基礎知識を習得
本研修の参加者は、バングラデシュに渡航する前の国内事前研修として、Dr. Stuart Rutherford氏による講義を受けることができます。彼は、MFの発祥地バングラデシュで、自身がMF機関を設立・経営し、研究だけでなく実践にも取り組んできたMF研究の第一人者です。研究だけの学者にありがちな机上の空論ではなく、実践者そして組織の経営者としての様々な経験も踏まえながら、MFの基礎とバングラデシュのMFの今を学ぶことができるでしょう。

・その2:NGOでインターンシップ
本研修の最大の特徴であり、他のスタディーツアーや海外研修では体験し得ない研修内容は、バングラデシュ有数のマイクロファイナンスNGOであるTMSS(スタッフ数14,500人以上)で、そして彼らの本拠地である北部ボグラでのインターンシップです。更には、TMSSは、バングラデシュの他のマイクロファイナンスNGOでは類を見ない「HEM(Health, Education, Microfinance)」という独自のMFプログラムを提供していますので、MFだけでなく、借り手への教育と医療のサービスの現場を見ることができます。研修に同行するTMSSのスタッフは、MBAの学位取得に加え、TMSS以外のMF機関でも働いた経験が豊富で、英語も堪能ですので、参加者の学びを助けてくれることでしょう。
現地NGO・TMSSの本部ビルの写真と医療アシスタントとTMSSスタッフの写真
※現地NGO・TMSSの本部ビル                   ※医療アシスタントとTMSSスタッフ

・その3:安心の現地サポート体制
政治的な混乱も多く、何かと危ないイメージが付きまとうバングラデシュ。研修参加にあたっては、治安に不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。でも、ご安心ください。本研修の現地日程では、日本語も話せる当財団バングラデシュ事務所の現地スタッフが同行いたします。また、ボグラにおいては、TMSSは地域住民によく知られた存在であり、警察やボグラ県の県庁などにも強いネットワークを持っているため、参加者本人がよほど危険な動きをしない限り、参加者の身に危険が及ぶことはないと考えられます。

以上が、本研修の特徴になります。いかがでしょうか?かつてアジアの最貧国といわれたバングラデシュは、すでに低所得国から卒業し、低中所得国の仲間入りを果たし(世界銀行アトラスベース)、社会は転換期にあると感じます。このタイミングで、本研修に参加し、途上国から先進国に普及するマイクロファイナンスの在り方を考えて頂くことは、参加者の皆さんにとって、非常に貴重な機会だと考えます。本研修にご興味を持たれた方は、こちらからコースパンフレットなどをご覧いただき、参加をご検討いただければ嬉しいです。
雨期のバングラデシュにて、皆さんのご参加を心からお待ちしております。

現地NGO・TMSSを訪問

こんにちは、アライアンスフォーラム財団ダッカ事務所長兼プログラム・マネージャーの本村(もとむら)です。本ブログを読んでくださってありがとうございます。

さて、皆さんは、NGOというと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
NGOとは、Non-Governmental Organizationの略で、日本語で言えば非政府祖組織。日本で最近よく耳にするようになったNPO は、Non-Profitable Organizationの略で、非営利組織のこと。広義には、NGOはNPOに含まれます。日本では、NGOは「国際協力に携わる民間の非営利団体」という意味合いで使われますが、ここバングラデシュでは「貧困層に福祉と開発サービスを提供する組織」と定義するのが一般的です。そのNGOがバングラデシュでは、社会サービス省に登録されているだけで2万3000団体以上(2000年の段階で)も存在することから、バングラデシュはNGO大国と呼ばれます。そして、私が15年以上前にバングラデシュをフィールドとして教育開発を研究していた頃からそうですが、バングラデシュでは、企業や政府と比較して、NGOの社会的な存在価値が非常に大きいです。日本でよく知られているNGOでは、創設者のムハマド・ユヌス氏と共にノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行、アーロン(Aarong)というバングラデシュで最も有名なハンディクラフトショップを有するバングラデシュ最大のNGO・BRAC(ブラックと読みます)があります。グラミン銀行が運営する携帯電話会社グラミンフォンは、なんとバングラデシュ最大の法人税の納税者であり、最大の雇用提供者でもあります。

今日は、バングラデシュの現地NGO、TMSS(Thengamara Mohila Sabuji Sangha、テンガマラ婦人協会)の本部を訪問した日のことをご紹介します。今回の訪問目的は、私のダッカ事務所着任のご挨拶と、今年9月にアライアンスフォーラム財団とTMSSが協働で企画しているバングラデシュ・マイクロファイナンス(Microfinance、略してMF)インターンシップコースについての打ち合わせでした。TMSSは、組織名にも婦人という言葉が入っているとおり、主に女性と家族の生活向上を通じた貧困撲滅、社会経済開発を目的にバングラデシュ北部の街ボグラで1980年に設立されて以来、バングラデシュ全土で60以上に上る様々なプロジェクトを活発に実施している団体です。1980~90年代のBRACのような勢いのある現地NGOです。彼らとの打ち合わせということで、とてもわくわくして出かけました。

 TMSSの事務所について、まず驚いたのは、彼らは大きなビルをひとつ丸ごとオフィスとして使用していることです。前述のBRACやグラミン銀行のビルも大きいですが、まずその事実に驚かされます。また、TMSSのオフィスビル内には、彼らが運営しているクリニックもありました。

  

TMSSオフィスビル前の写真と、TMSSオフィスビル内にはクリニックの写真

※(写真左)TMSSオフィスビル前で(前方はナビさん) 、(写真右) TMSSオフィスビル内にはクリニックも

マイクロファイナンスを担当する部署のDirectorは、もちろん英語は堪能で、非常にロジカルな上に人柄も良く、TMSSの人財の質の高さを感じました。バングラデシュ国内だけでなく、スリランカやベトナムでも、SME(Small and Medium sized Enterprises、中小企業)や農業分野でマイクロファイナンスコースを計画しているとのことでした。また、バングラデシュ国内では40種類以上もの研修を実施しており、私がダッカから離れた彼らの本拠地ボグラにおいて、実際のマイクロファイナンスの現場を視察したいと要望を出すと、すんなり受け入れてくれました。やはり現場に行かないと、何も見えません。彼らと共に現場を見に行き、9月にバングラデシュMFインターンシップコースを提供するのを楽しみにしています。ちなみに、コース対象者は、学生さんや社会人です。本ブログでも広報させていただこうと思いますので、どうぞお楽しみに。