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第2回草の根パイロット事業 -その1-

お久しぶりです。
アライアンス・フォーラム財団 栄養士の太田旭です。

私がザンビア日記を書いているということは…、そうです、ザンビアへ舞い戻って参りました。

久しぶりに食べるシマ(ザンビアのソールフードとも言える主食)は相変わらず美味しく、
女性達が身にまとうチテンゲ(民族衣装)には、毎度のことながらその美しさに目を奪われます。

この時期のザンビアは各地で、黄色いコスモスのような花が咲いていて、とてもきれいです。

コスモスのような黄色い花

今回の出張の主な目的は2つあります。
1、 首都Lusaka郊外にて、キーフーズ調査の手法を農業省配属栄養課スタッフへ伝授し協働実施するため
2、 農村部南部州Gwenbe郡のMunyumbwe地域にて、5歳未満児健診担当ボランティアと共に地域の母親達へ調理実習を実施するため

今日のザンビア日記では、先週首都で無事に完了したキーフーズ調査ガイダンスの様子と、現在進行中の調査の様子をレポートしたいと思います(キーフーズ調査については、2015年7月22日の記事をご参照ください)。

※ガイダンスの様子
キーフーズ調査ガイダンス中の様子

数か月前の私は、首都Lusakaの郊外でキーフーズ調査が実施できないか構想を練っておりました。駐在員の森長に相談し話を持ち掛けると、興味があると手を挙げてくれた青年海外協力隊の隊員の方々が現れました。名乗り出て下さった何名かの有志の方々の中から、皆さんの活動に支障がない時期などを考慮し、青年海外協力隊の家政生活隊員である山本さんと中村さんのご協力を得て、念願の首都郊外での調査が行えることになりました!

山本さんと中村さんとは、日本オフィスにいる頃からメールベースで現地の保健情報や土地情報などを共有いただき、2人のワークパートナーである農業事務所の栄養士のNawaさんとGloriaさんと共にキーフーズ調査を開始しました。

キーフーズ調査実施ガイダンスでロールプレイングを行った際に「この方々なら大丈夫」と早くも確信したわたしですが、実際の調査の様子を視察させてもらった際には、ロールプレイング以上に頼もしく、笑顔で調査を進める皆さんの様子が見られました。のちに回収した調査票を確認すると、打ち合わせていた通りの記述はもちろん、用紙の余白に気づいた点などのコメントを発見!これには大変感動しました。

※キーフーズ調査実施の様子
郊外での調査の様子

、笑顔で調査を進める皆さんの様子

この調査の結果は帰国後集計・考察をし、ご協力いただいた皆さんに共有する予定です。
現地を良く知るNawaさんとGloriaさんという栄養士仲間が増え、一緒に考察ができることは帰国後の私の楽しみの1つになりました。

次回の日記は農村部Munyumbwe地域での調理実習の様子をレポートします。
南十字星が綺麗に見えるあの村で…、どうぞお楽しみに!

ボランティアの学生がザンビア訪問とBSNPで栄養教育

こんにちは、ザンビア駐在員森長です。
私たちが以前からスピルリナを配給し学校給食に混ぜてもらう活動と栄養・衛生教育を実施してきた、Bauleni Special Needs Project(BSNP)というコミュニティスクールがあります。

※Bauleni Special Needs Projectのサインボード
BSNPの看板

この学校は、通常の学校としての一般教育と障害を持つ児童・生徒への教育、それに職業訓練校という3種類の教育を実施しています。通常の学校は、グレード1から9(日本でいう小学1年生から中学3年生)の生徒います。全校生徒は合わせて650名ほどになります。

私たちは、この学校で2014年から、学生たちの栄養改善につなげてもらおうとスピルリナを配給し学校給食に混ぜてもらっています。併せて、その効果を高めるために、活動と栄養・衛生教育を実施し、生徒たちに「スピルリナとは何なのか」や、「食べるとどのようないいことがあるのか」、または「栄養とは、栄養素の役割とは」などを教えています。栄養・衛生の知識を増やすことにより、生徒がより理解し、能動的に栄養のある食事を取ることを促すのが目的です。

この栄養・衛生教育に使う教材の一部を、2015年から日本の大学生の方たちからの協力を得て作ってもらっていました。(取り組み開始からの様子は「栄養改善プロジェクト活動レポート」からご覧いただけます。

※作ってもらった栄養教育の教材の一部
学生ボランティアが作成した栄養教材

そして先月3月に、この教材を作ってくれていた学生のうち3名が昨年末から今年初めにかけてクラウドファンディングを活用した渡航費等の資金集めに成功し、実際にザンビアに来てくれ、BSNPを訪問、自分たちの教材が実際どう使われているのか見、また自分たち自身でも作った教材を使用し、BSNPの学生に栄養教育を実施してくれました。

※訪問してくれた学生たち、到着初日に一緒に夕食したとき
現地到着後の学生たち

以下は、そんな学生たちからの実際に活動してみての感想文になります。


私たちザンビア栄養啓蒙プロジェクトの3人は、この度クラウドファンディングで多くの皆様よりご支援をいただき、またAFF様のお力添えもあり、3月15日〜18日の4日間、全6回の栄養セミナーをザンビア・ルサカの学校、Bauleni Special Needs Projectで行ってきました。

このセミナーは6人の上級生の選抜メンバーと共に行いました。これまで約1年間通し作成してきた教材を使い、主に慢性栄養不良について、そしてバランスのとれた食生活についての授業を4日間にわたり4学年に行いました。
私たちがザンビアへ渡航し栄養教育を実施した目的は、より少人数での授業を実施し知識の定着をはかること、学生の選抜メンバーと一緒に授業を実施しプロジェクト終了後もメンバーを中心に授業を継続的に実施できる仕組みの基礎を作ること、の2点でした。

現地でのセミナーでは私たちが想像していたよりもはるかに、柔軟に対応することが求められました。当初はスクリプトを持ってレクチャー形式で授業に臨む予定でしたが、第一回目の授業前に選抜メンバーの皆と会い、彼らと話してみて、改めてどのような授業を行うべきかを再考しました。発問を加え生徒の理解度を頻繁に確かめながらゆっくりと授業を進めていくことにしました。

生徒たちの反応を予測できないまま第一回目の授業に臨みました。なるべく簡潔に、何回も繰り返し説明するだけでなく、1つの説明が終わるたびに生徒たちの理解を確認するために発問を行いました。予め用意していたスクリプトの流れと要点をおさえつつ、ほとんどアドリブで生徒の理解度を確かめるための発問を多用しました。

このように始まった栄養セミナーは、言い回しや質問の仕方などの反省点が多々あったり、効果的に発問が出来ず子ども達の注意をひくことができなかったりと大変に感じることもありました。しかし、生徒たちは私たちのことを本当に温かく歓迎してくれ、慣れてくると発問にも積極的に手を挙げて答えてくれる様子も多くあり、その度に本当に嬉しく生徒達がかわいらしく感じられました。また、発問を繰り返すうちに段々と生徒達の理解度も深まっているのが感じられました。

ザンビアの生徒たちによるレクチャー

さらに、私たちにとって感動的だったことは、選抜メンバーの皆が最後にはほぼ彼らだけで授業を進められるようになっていたことです。内容を短期間で頭に入れ、さらには生徒たちの前にたち堂々と説明し、発問し、質問に受け答えをしている様子には私たち自身本当に感動しました。

今回のザンビア渡航、4日間の栄養セミナーを通して、生徒たちの栄養知識の定着に少しでも貢献することができたこと、また、今回の私たちのセミナーが学生から学生への栄養教育実施の第一歩となっていたら大変嬉しく思います。

Bauleni Special Needs Projectで出会った素晴らしい生徒たち、先生方、町で出会ったタクシーの運転手さんや行く先々で挨拶を交わし、時にはおしゃべりをした人々、そしてAFFザンビア事務所の方々と奥様。全ての素敵な出会い、夢のような時間に感謝しています。また、詳細は6月下旬もしくは7月上旬に行われる報告会でも発表させていただきたいと思います。最後に、このプロジェクトをご支援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

学生ボランティアと現地の学生たち

2016年4月3日
創価大学4年
小野里由香
中村美佳
伊藤憲子

インターン上田さん、ザ訪問

東京事務所でスピルリナプロジェクトのインターンをしてくれていた上田さんが、ザンビア事務所を訪ねてくれました。

インターンさんとザンビアの学生たち

写真は、学校給食でスピルリナ配給と栄養教育を実施しているコミュニティスクールの学生たちと。
上田さんは大学で栄養を勉強し、昨年12月末までの半年間その知識を存分に生かし、
日本からスピルリナプロジェクトに大きく貢献してくれました。
今は就職前の旅行中とのことですが、なかなかフラリと来るのにハードルの高いこの地に立ち寄ってくれ、
少しの時間でしたが、学生たちと交流してもらえたことはとても嬉しい出来事でした。

これから新たな社会人生活を迎え、ますます活躍されることをザンビアから応援しています!

新年明けましておめでとうございます。

遅いご挨拶になってしまいましたが2016年新年明けましておめでとうございます、
ザンビア駐在員の森長です。

日本は暖冬からの急な冷え込みと聞きますが、いかがお過ごしでしょうか。
やっぱり冬でこたつとかがないと全然「正月」という感じのしないザンビアでの正月でした。

日本だと季節により季節の食べ物があって、それだけでも季節が感じられると思います。
例えば、正月のお節料理、夏は冷やし中華やそうめん、秋はさんま、冬は寒ブリなどです。
しかし、ザンビアでは時期により採れる果物が変わりますが(アボカド、マンゴーなど)、料理自体は年中変わりません。

そんな訳でザンビアの正月料理、いや・・・だから結局いつものシマ料理を正月から斉藤さんと食べました。

※左:斉藤、右:森長(日焼けで黒いわけではなく写真のエフェクトです、、、)
ザンビアのシマ料理を食べる駐在員二人

ここは日本と比べるとそんなに清潔な感じではないですが、安くて旨くてお腹一杯食べられるところで、日本でいう上野、徒町みたいなとても庶民的なところです(汚いという意味ではなくて)。

さて、今回はザンビアの主食シマの原料であるメイズについての最近の事情を少し書こうかと思います。

シマ(現地語ニャンジャ語表記:Nshima)は、ザンビアの主食で、とうもろこしの一種のメイズを粉末状にし、それを水で練ったものです。日本でいうお米と同じ位置付けで、シマと何か何品かのおかずを一緒に食べます。メイズを粉末状にしたものをミルミル(現地語ニャンジャ語表記:mealie-meal)と呼びます。

※こんな感じで袋で売られていて、大きいものは20kg分とかあります。
シマの原材料であるミルミルが入った袋

このメイズがザンビアの主な作物になるのですが、昨年の降雨量不足からきた不作に続き、今シーズンの雨期もエルニーニョ現象の影響でアフリカ南部全体が干ばつとなっており、ニュースでは南部アフリカの1,400万人が飢餓の危機にあると報道されています。これによりメイズの収穫量が下がり、その価格が高騰して人々の生活を圧迫しています。

ザンビアでは2014年に比べ2015年のメイズ収穫量は21%ほど下がっているそうです。これにより価格は15%上がっています。しかし、周辺国マラウィではメイズの価格が73%上昇、南アフリカ先物取引所でも飼料用の黄トウモロコシ価格が63%上昇している、などと報道されており、ザンビアも今後安心できない状況になっています。

天気と農業の繋がりと影響、そして安心して食糧が入手できることが如何に大切なことかを感じる正月となりました。どうか恵みの雨がザンビアの大地に降りますように。

参照:
Poor start to 2015/16 cropping season | FAO GIEWS Country Brief -Zambia
アフリカ南部で食糧不足の恐れ-エルニーニョ現象で収穫に打撃 | Yahoo! ニュース
アフリカ南部、1400万人に飢餓の危機 国連が警鐘 | Yahoo! ニュース

効果測定ベースライン報告会

こんにちは、東京事務所の太田です。
ザンビア駐在員ではないですが・・・先日、と言っても10月のことになりますがザンビアに行ってきましたので日記にもお邪魔したいと思います。

出張時期は10月初旬で、前回の日記でも紹介されていたジャカランダの花が咲き誇っていました。上司が用意してくれた和菓子を献上品に・・・ザンビアでいつも頑張ってくれている駐在員の二人に会ってきました。

※恰好が対照的な二人・・・
お土産を手に喜ぶザンビア駐在員2人

・・・が、今回のメインイベントは二人に会うことではなく・・・昨年12月にキックオフしたスピルリナの第2回効果測定の途中経過報告会への出席になります。

第2回効果測定では500人の子供たちを対象に、スピルリナが2歳未満児の子どもの成長を助けるか、また免疫力を増加させる効果があるかを検証しています。詳しい調査設計などはぜひAFFホームページをご覧ください。実施にあたっては、AFFの現地パートナーNGOであるProgramme Against Malnutritionと、実施に当たっての資金や政府等のステークホルダーとの協調を支援してくださっているScaling Up Nutrition (SUN) Fundのプロジェクトチームの中心である、CARE Internationalから多大な協力を得ています。

今回の報告会では、2015年5月に介入する前のTreatment Group(スピルリナを食べるグループ)とControl Group(スピルリナを食べないグループ)の属性に違いがないか、検証した結果の発表になります。検証にあたっては子どもの身体データ、マラリア等の病気の罹患率、予防接種の割合、母親の年齢・教育年数や身体データ、母乳の摂取状況、その他の食事の摂取状況、母親の病気の罹患率、世帯の社会経済データなど様々な指標を取得し、回帰分析により統計的に両グループのバランスが取れているか確認しました。介入前に既に両グループに差があると、介入後に差が出てもスピルリナの効果によるものではないという判断もされかねないため非常に重要な局面でした。分析方法などに対して活発な質問があり、するどい質問がたくさん出てきて冷や汗でました。

※Steering Committeeを前にした発表の様子。
効果測定報告会での発表の様子

また、今回の調査では効果測定に加えてスピルリナを実際に効果測定を行っている地域で作り、効果が検証された後も現地の方が継続してスピルリナを摂取できるような仕組み作りも合わせて行っています。そのため、9月にキックオフした現地の女性グループによるスピルリナの小規模生産事業についても駐在員の森長より報告がありました。こちらは、ザンビア大学農学部からのご協力をいただいており、スピルリナ・プロジェクトの欠かせないパートナーになっています。
スピルリナ小規模生産事業についてザンビア駐在員が報告する様子

小規模生産の様子はまた改めて、こちらの日記でご紹介していきたいと思います。

効果測定は先日中間値のデータの収集が終わり、年初には分析結果についても発表できるのではないかと思います。結果については第1回目と同じく、来年夏の終了時に国内でも報告していきたいと思っています。その際はぜひ、ご出席ください!気になる方は、今からメーリングリストにご登録いただけると、真っ先にお知らせが行きます。

10月の出張時はこの後にケニアにも入りましたが、ザンビアとは打って変わって人が多く、インターネットスピードも驚愕の速さでした。が、のんびりのザンビアもいいなぁと思うのでした。
では、次回はまた駐在員からの日記更新になりますので、お楽しみに~

※ザンビア日記初登場・・・
ジャカランダの花の前で

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